ある日突然、猫にガブッ!
日曜日の午後、我が家の猫たちをかなり久しぶりにお風呂へ。
問題児?のブリちゃんから、爪切り完全拒否、お風呂はまずまずはOK
だけど、動き回って追いかけながらシャンプーするいつものパターン。
なんとか洗い終わって、『ふうっ』と一息。
娘ちゃんにタッチ交代、ブリちゃんは脱衣所でタオルdryしてもらっていました。
その横を私が浴室から脱衣所へと一歩足を踏み入れた瞬間!
突然、『にぎゃーーー!!』と叫びながら、私のふくらはぎにガブリ!!!
痛ったーーーーーーーーーーーーーーーーーい!と思わず叫んでしまいました。
え?なんで?何が起こったの?一瞬頭がフリーズしてしまいしたが、
我に返って、即浴室にもどり、シャワーで患部を洗い流し、傷口から血を絞り出し
を2分ぐらい繰り返しました。
とっさに自己防衛本能が働きました。
その後、出血はそれほど多くはなかったのですが、筋肉層まであの牙が1センチほどささった感じで、
ドラキュラに噛まれたような2つ穴がくっきり開いてしまいました。
15年飼っていますが、初めての事でショックは計り知れませんでした😢
可愛い存在なのに、口の中は”バイオ兵器工場”
日曜日だったこともあり、綺麗なガーゼで応急処置をして、「まあ明日の朝一病院へ行いけばいいか~」と
のんきに構えてしまいました。しかし、夜になるにつれズキズキ・ジンジン、赤味や腫れも出始めました。
これはやばいかもしれないとかなり不安になり、自分で色々調べてみた結果。
猫の口腔内に100%常在しているパスツレラ菌。
これが体内に入ると、数時間で炎症・膿がではじめ、蜂窩織炎(皮膚の奥まで炎症)や
骨髄炎に発展することもある・・・。
さらに、猫ひっかき病の原因となるバルトネラ菌、そして見逃せないのが、嫌気性菌です。
嫌気性菌は読んで字のごとく、酸素が嫌いなので、酸素が少ない場所で元気になる菌です。
つまり、噛み傷が深ければ深いほど、酸素の届かない筋肉の皮下で繁殖しやすいのです。
外からは傷が小さく見えても、中で菌がじわじわ増えるので、重症化しやすいと・・・。
え~~~~~~~さらに不安が増し、結局その日はうつらうつらしながら朝を迎えてしましました。
今考えると、夜間救急へ行くべきだったと後悔先に立たずでした。
翌朝外科に駆け込むと、抗菌薬の塗り薬と抗生物質を処方されました。
そのとき先生が、破傷風菌のワクチン追加接種してる?と聞かれ・・・。
追加接種?「そもそもそんなワクチン一度もしたことないですけどね~」と言うと
子供の頃3種混合ワクチンで(ジフテリア・百日咳・破傷風)やってるらしい。
ただ、有効期間は約10年とのこと。当然いい歳の私は効果全くなし(笑)
だから追加接種の有無を聞かれたみたいです。
私の周りの愛猫家でやってる人聞いたことないので、ほとんどいないのかと・・・。
獣医師や保護猫ボランティアの方等は推奨されているみたいですが。
で、先生が一番怖いのは破傷風なので、昼でも夜でもちょっとでも下記の違和感がでてきたら、
すぐに救急に行くこと!と真剣な顔で念押しされました。
(破傷風菌は嫌気性菌、酸素があると生きられない)
・噛まれた場所の筋肉が痙攣ぽくなる
・全身的にはまだ軽いけど、なんか変?という違和感不快感
・顎がこわばって口が開けにくい
・飲み込みにくい
・首や肩背中の筋肉がこわばる
・表情がひきつる(破傷風笑い)
この時点で救急に行かないとかなり危険なのだそう・・・。
これが重症化すると全身の筋肉が硬直→体が反り返る、呼吸筋まで痙攣して、呼吸困難に・・・。
なので破傷風の致死率はなんと15%~20%もあるのです!!
これやばくないですか!?
そりゃ~先生がちょっとでも違和感あったら救急へ!というのも納得!
実はお薬をもらって5日後、上記のような症状はなかったものの、お薬があまり効いておらず再度来院。
今度の先生は曜日が違うのか、女医さんで薬効いてないですね~、膿もず~と出てるし
患部もすこし硬くなって、膿が溜まっている感じ・・・。
すぐにお薬変えます!と。
ただし、このままの状態は良くないので、数日お薬飲んでも変わらなければ、外科的に切開排膿します!
と言われ、これだけは避けたい!と新たな薬が効くことを祈りつつ、自分の免疫力も頑張れーと祈りつつ
数日過ごしました。
幸いお薬が効いてきたのか、あれだけドロドロ出ていた膿と腫れも徐々に収まり、
回復の傾向が見え始めてやっとすこし安堵することができました。
噛まれた時の応急処置と受診の鉄則
・流水で5~10分はしっかり洗う(血も絞り出して、菌を流す)私→やったけど1分ぐらい😢
・消毒(ポビドンヨードなど)私→やらなかった😢
・できるだけ早く受診(夜間救急でも迷わず!)私→やらなかった😢
※高齢者・免疫力が落ちている方・小児は特に要注意!
備えあれば憂いなし。小さな一手間が、大きな安心につながります。
(=^・^=)まとめ
猫は私たちに癒しをくれるかけがえのない大切な家族です。
でも、時にモンスターに変身してしまうこともあります。
だからこそ、思わぬ出来事に備える事が、大切な家族と安心安全に
暮らしていく為に必要だと考えます。
私のこの体験が少しでも参考になれば嬉しく思います。
追伸:あれからやく2か月半、やっと傷も滑らかになり、写真も一応アップできるぐらいになりました。
初めの1~2週間の傷の写真はあるのですが、グロテスク過ぎてとてもお見せできるものではありません(笑)💦
実行犯はのんきにお昼寝中ですが💤
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